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ごきげんよう、クリスマスですが藤堂は勉強をしたり漫画を読んだりとノンストップで通常運転でした。
毎年恒例のとまそん日付イベントですが、今年は奴らが配布休止中なのでブログで代理開催します。
枝島が紛れ込んでいますが同じ図書室なのでそんなこともあります。





<とまそんクリスマスイベント代わりの何か~いつものイベントの裏側で~>

「いいかげんネタがない」
「毎年言ってるよねそれ」
 図書室の扉を開けようとしたら、中から声が聞こえてきた。ほんの少し隙間を開けて中を覗くと、黒森がまた散らかした本を積み上げ、比田がカウンターにふんぞり返っている。
「毎年ネタがないんだよ。今まで何をやった?」
 問われて比田が手帳を開く。
「2010年、賢者の贈り物
11年 杜松の木
12年 (わからない。うっかり消したか、もしくは12年はやってなかったのかも)
13年 フランダースの犬
14年 くるみ割り人形
15年 キリスト生誕
……他には?」
「もう無理」
 本棚の間からひょこっと黄色い頭が突き出た。
「図書委員さんの誕生日はスルーするくせに、2016年前の人間の誕生日はマメに祝うんですねあなたがたは」
「別に祝っているつもりはないが」
 黒森の場合はクリスマスにかこつけて私を困らせて遊んでいる程度の認識だろう。しかし彼らは毎年わざわざこんな感じで会議を開いていたのだろうか。そこまでして他人を困らせたいその情熱は一体何なんだ。
「おー、美味しそうなケーキ発見」
 比田がスマートフォンをいじって何かを見つけたらしい。
「シュトーレンってケーキがあってねー、レーズンとかナッツとかめっちゃはいってるお菓子だってさ。作れよ黒さん。焦がしたら君の髪の毛を焼く」
「シュトーレンですか」
 枝島が眉根を寄せる。
「おくるみにくるまった乳児期の神子を象ったお菓子ですね。数週間保存ができるように硬焼きにするのだとか。しかし乳児の形をしたお菓子とは、非教徒の目から見るといささか悪趣味に映ります。テオファジー、神食いの発想を用いても僕にはわかりません、それというのもみなさん大好き黒ミサのサバトでは嬰児を焼き殺し食らうのがお約束なのです。異教の儀式を取り込み異教徒を教化するのがお得意のキリスト教とはいえ、真っ正面からのブラックパロディを取り込むとは思えませんし、公式がそれを認めるというのもおかしな話で」
「うるさいんだよオカルト警察、座ってな」
「役に立つ話をするか、さもなくは黙れ」
 枝島は再び本棚の向こうに消えた。
「しかしそのなんとかっていうお菓子だけではクイズはできんな」
「普通に食べたい」
 黒森が積み上げていた本の1冊をめくる。
「お。『12月25日。シャルルマーニュ、レオ3世より戴冠される』だとさ」
「それをどうやってクイズのネタにするのさ?」
「……冠か、SAWのアレを被るか選べって」
 彼の言う「SAWのアレ」って何だろう。
「SAWのアレって何よ?」
 比田が尋ねた瞬間本棚の向こうからまた枝島が顔を出す。
「SAWのアレですか! ワクワクしますね! 比田さんには胃袋に鍵を隠し持つ役になっていただきましょうよ! ケーキに鍵を混ぜ込んでおけば勝手にに食べてくれるでしょうし!」
 よくわからないが変態が大好きな何かだということは伝わってきたので、一気に知りたくなくなった。枝島は2人からバッシングを受ける前にひっこんだ。2人は再び考えに沈んだ。
「クリスマスの虐殺ってなかった?」
「聖バレンタインデーの虐殺の間違いじゃないですか? 盛大にやればいいと思いますよ! 2月14日は枝島君の公開日です! リア充共のちちくりあう日なんかじゃないですよ!」
「いっそのこと日本史で何かないだろうか」
「大正天皇の崩御の日らしいですよ!」
「すさまじくネタにしにくいわ」
 黒森が最初に匙を投げた。
「もういい。これをこうする」
 文庫本とハードカバーの本を立て、その後ろに消しゴムをおいた。
「大きな箱か小さな箱、好きな方を選べ」
「まさかの雀のお宿」
「我々と奴とで心理戦を行う。片方にめっちゃ悲し物を入れておく。もう片方には……シュトーレンでもいれておこうか」
 枝島が片方の本の後ろに枝島の消しゴムをおいた。
「では「悲しいつづら」の中身は僕が考えましょうか」
「よし、盛大にブラックなクリスマスを提供してやれ」
 私はそっと図書室の扉を閉めた。どちらのつづらが正解なのか、わかってしまってはつまらない。





黒森:さてさて今年もクリスマスだな。我々から日ごろの感謝をこめて、図書委員にプレゼントを差し上げよう。大きい箱か、小さい箱、どちらか好きな方を選ぶといい。
比田:ただしどちらか片方に甘い物、もう片方には残念なものが入ってるよ!
枝島:残念な方は僕がデザインしました。
3人:さあ、選べ!!!!

_大きい箱
_小さい箱











*小さい箱
(小さい箱を開けると……小さなケーキが1切れ、入っていた)
枝島:ゲエっ、図書委員さんがまさかのアタリを引きましたよ!
黒森:マジかよ、ということはハズレを我々が食べる羽目になるのか?!
比田:何でー?! なんで普通に小さい方を開けるのー?! ここは裏を読んで「雀のお宿では小さい方が当たり、しかしひねくれ者の廃人共は逆に小さい方に外れを入れるに違いない」とか考えるんじゃないのー?!
枝島:……我々の負け、ということですね。
黒森:そうか……悔しいな。
ところで、そのケーキは「シュトーレン」といって、クリスマスに食べるものらしいぞ。グッドラック、よい年末を。
比田:ふええハズレ食べるのヤダー。
(……よくわからないがハズレを引かなくてよかった、のだろう)










*大きい箱
(大きい箱を開けると……赤くてもさもさした何かがぎっちりと詰め込まれていた)
枝島:あ、ハズレですね。おめでとうございます。どうせ余所でたくさんの彼氏彼女とこの日を楽しんでいるんでしょう図書委員さんに、リア充爆発しろとの想いをこめて唐辛子パウダー満載のポップコーンを詰めておきました。せいぜい爆発してください。
黒森:唐辛子を振りかける作業がここまで楽しいとは思わなかったなあ。
比田:楽しかったねえ。
(もしアタリを引いていたのなら、このポップコーンは彼らが食べる気でいたのだろうか……?)

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